監督との話し合い: Matsumoto Yusaku [日本語]

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Introduction

In celebration of Noise winning first place at psycho-cinematography’s top 10 Japanese movies of 2017, we also sat down with Matsumoto Yusaku (松本優作) to talk about his first full-length feature, the process of creating his debut narrative, his past and his future. With his short but to the point answers he gives us valuable insights, while creating new questions for us along the way.

[This interview is in Japanese, the translation will be made available in the near future].

Interview

MatsumotoYusakoPsycho-cinematography: 監督になった経緯を教えてください。

Matsumoto Yusaku: 高校を卒業するまで、10年間バンド活動をしていました。しかし、自分にはバンドの才能がないと思い、たまたま好きだった映画に興味を持ち映画の専門学校に通うことにしました。そして初めて作った短編映画が、先生にとても評価されて、映画監督を目指し始めました。

P-C: 2008年に起きた秋葉原での大量殺人事件は、とても衝撃的で監督が大量殺人について調査するきっかけを与えました。なぜその事件がきっかけになったのですか?

M.Y.: 秋葉原無差別殺傷事件の同時期に、友人が自殺で亡くなりました。他殺と自殺。この二つの出来事は全く関係ない出来事ですが、中学生の僕には何かリンクする部分を感じました。それがこの事件を扱ったきっかけです。

P-C: その調査の目的と監督が導き出した答えはなんですか?

M.Y.: 正直言って、まだ明確な答えは見つかっていません。しかし、今の世の中は善悪をとても簡単に決めつける傾向があると思います。自分で考えもせず、メディアなどの意見に流されていると思います。僕がこの映画製作を通して、唯一見つけることができた答えは、自分自身で出来事に対して想像することです。なぜ、このような出来事が起こったのか?善悪を決めつける前に、自分自身で想像をする必要があると思いました。

P-C: なぜその調査をもとに映画をつくろうと思ったのですか?

M.Y.: やはり友人の自殺が大きいと思います。この映画を作ることによって、亡くなった友人ともう一度どこかで会えるようなそんな気がしました。質問の答えになっているかわかりませんが、、、

P-C: 監督の映画はたくさんの問題― 監督自身もまだはっきりとした答えを持っていない― を喚起しています。監督が映画の中で示した問題のいくつかを教えていただけますか?

M.Y.: やはり、今の世の中は善悪を簡単に決めつけすぎている。様々な情報が錯綜するこの世の中で、自分の価値観は自分で作っていかなければならないと思います。それらは、ネットで簡単に調べられることではないと思います。

P-C: 特に視聴者(オーディエンス)に対するメッセージはなんですか?日本社会に対するメッセージはなんですか?

M.Y.: 想像することの大切さです。

P-C: 映画のストーリーは、深く満ち足りた関係性を強調していると私は感じました。りえ、みさ、けんは他の人々と関わりますが、そのほとんどは浅いままで終わっています。映画は、家族・恋愛・消費をテーマにしていますが、現代の日本の家族関係、恋愛関係、消費によってできた関係(たとえばアイドルとそのファンのような)についてどう思いますか?

M.Y.: この映画の登場人物に共通していることは、みんな自分の居場所を探し求めていることです。アイドルとそのアイドルファンにも同じようなことが言えると思います。それらは、今の日本社会にとって、一見特別な存在に見えるかもしれませんが、いたって他の人たちと同じだと思います。そこにこの映画の落とし穴があります。

P-C:監督がこの作品をほかのスタッフ・俳優陣とディスカッションしながらつくっていったのはとても珍しいやり方だと思います。なぜそのような難しい方法をとったのですか?そうしたことでどのようなメリットがありましたか?

M.Y.: 僕自身に明確な答えがなかったため、このようなやり方で撮影するしか、方法がありませんでした。それと、役者の今までの経験を役に体現してもらうには、話し合うしかないと思いました。

P-C: スタッフたちとの話し合いがストーリーに反映された例をいくつか挙げてもらえますか?

M.Y.: 例えばミサは、篠崎こころの人生そのものです。事件の被害者という設定以外は、すべて彼女の経験をもとに物語を考えました。父親に暴力を受けていたのも、本当の話です。

ケンも同じです。日々に、いろいろな鬱憤を抱えている鈴木こうすけの人生そのものです。

P-C:どの監督からインスピレーションをもらっていますか?

M.Y.: 特に他の監督からインスピレーションは受けていません。

P-C: 監督の次回作について少し教えてもらえますか?

M.Y.: 今、劇映画とドキュメンタリー映画の2つを作っています。
劇映画はインドと日本の合作です。ドキュメンタリー映画は、世界一の山であるエベレストに挑戦する登山家の物語です。

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